アデレードは 南オーストラリア州の州都であり、多様な音楽シーンが脈動しています。アデレード・タウン・ホールで演奏するアデレード交響楽団(Adelaide Symphony Orchestra)は、クラシックと コンテンポラリーの演奏で聴衆を魅了します。WOMADelaideや アデレード・ギター・フェスティバルなど、アデレードの音楽祭やイベントは、アデレードを世界的な舞台へと変貌させます。また、アデレードには新興のオルタナティブ・ミュージック・コミュニティもあり、The Superjesusや The Mark of Cainといったバンドはアデレード出身です。
南オーストラリア州立美術館(Art Gallery of South Australia)は、ビクトリア様式の建物を利用し、オーストラリア、ヨーロッパ、アジアの芸術作品を展示しています。トーレンス川(Torrens River)を見下ろすアデレード・フェスティバル・センター(Adelaide Festival Centre)では、演劇、ダンス、ミュージカルなどが上演されています。クリエイティビティの中心地、アデレードのイースト・エンドには、ギャラリー、ブティック、カフェがあり、地元のアーティストやデザイナーが才能を披露しています。タンダニャ国立アボリジニ文化研究所(Tandanya National Aboriginal Cultural Institute)は、オーストラリア最古の先住民が所有・管理するアート・センターで、アボリジニと トレス海峡諸島民の芸術を保存・振興し、オーストラリアの豊かな先住民の遺産を紹介しています。
アデレードの近くには、いくつかの町や都市があります。北には、歴史的なマーケットタウン、ゴーラー(Gawler)があり、東には、マレー川(Murray River)沿いにあるマレーブリッジ(Murray Bridge)があります。さらに南の ビクター・ハーバー(Victor Harbor)は海岸沿いの町で、オーシャンビューが楽しめ、グラニット島(Granite Island)や馬車トラムなどのアトラクションが人気です。
アデレードの歴史は、歴史遺産に登録された建物や植民地時代の魅力に彩られています。アデレード・オーバル(Adelaide Oval)は、1870年代にさかのぼる歴史を持つスポーツ・グラウンドです。1856年に設立された南オーストラリア博物館(South Australian Museum)では、太古の化石から アボリジニの工芸品まで、この地域の自然と文化の遺産を展示しています。かつての19世紀の市場の建物を利用した移民博物館では、アデレードの文化の多様性を形成してきた移民の物語を紹介しています。アデレードのノース・テラス(North Terrace)には、南オーストラリア州立図書館(State Library of South Australia)や南オーストラリア博物館(South Australian Museum)などの歴史的な施設が建ち並び、訪れる人を時間の中を散策するように誘います。