デリーは インドの首都であり、インド音楽業界に名を残す著名なアーティストを輩出している。デリー出身のミュージシャンやバンドには、パンジャブ音楽と 西洋音楽の融合で知られる著名な音楽プロデューサー、バリー・サグーや、インドのプレイバック・クラシック歌手、カヴィタ・クリシュナムルシーがいる。デリー出身のもう一人の著名なアーティストは、ボリウッドのプロジェクトで活躍するシンガーソングライターのアルジュナ・ハルジャイである。さらに、 「Lahore」、「Ishare Tere」、「Slowly Slowly」、「Tere Te」などのヒット曲で知られるボリウッドと インディ・ポップのスター、グル・ランダワも、アルジュンをフィーチャーした初のシングル「Same Girl」のリリースで衝撃的なデビューを飾った。
この大都市には、多くのナイトクラブや音楽施設に特徴づけられるナイトライフ・シーンもある。コンノート・プレイスのような高級住宅街のラウンジから、ハウズ・カース・ヴィレッジのホットスポットまで。キティ・スー(Kitty Su)やプリヴェ(Priveé)といった最も有名なクラブでは、EDMのDJがクラブ体験を盛り上げている。さらに、ピアノ・マン・ジャズ・クラブや Depot48のようなスペースでは、実験的、ジャズ、ブルース、インディーズ、ロックなどのライブが行われている。
デリーには、レッド・フォートや クトゥブ・ミナールといった ユネスコ世界遺産をはじめ、古代インドの建築の輝きを映し出す歴史的建造物が数多くある。デリーの文化カレンダーには、ディワリ、ホリ、イード・ウル・フィトルなど、伝統的な儀式、音楽、ダンスに興じる人々が集まるお祭りやイベントが目白押しだ。
国立演劇学校(National School of Drama)やカマニ・オーディトリアム(Kamani Auditorium)、スリランカ舞台芸術センター(Sri Ram Centre for Performing Arts)などの劇場もあり、デリーでは伝統的な演劇から現代的な演劇まで上演されている。
チャート、パラタ、ケバブなどの 屋台料理から、郷土料理の高級レストランまで、デリーはあらゆる味覚に対応している。チャンドニー・チャウクや INAマーケットなどの賑やかな市場では、香り高いスパイスや新鮮な食材、お菓子などを売る屋台が並び、五感を楽しませてくれる。
デリーは、ノイダ、グルガオン、ガージアバード、ファリダバードなどの都市と国境を接しており、首都圏における都市の結節点を形成している。
デリーには数千年の歴史があり、さまざまな王朝や帝国によって形成された遺産がある。ムガル帝国や デリー・スルタン朝など、いくつかの強力な王国の首都として機能してきた。フマユーンの墳墓や ジャマ・マスジドなどの建造物は、これらの時代の建築の壮大さを物語るものとして立っている。
デリーはまた、イギリスの植民地支配からの独立を目指すインドの戦いにおいても重要な役割を果たしてきた。マハトマ・ガンディーや ジャワハルラール・ネルーのような指導者たちが運動を組織し、感動的な演説を行った。マハトマ・ガンディーが火葬されたラージ・ガートの史跡は、インドの独立運動とこの街のつながりを思い起こさせる。