バーゼルは ライン川の河畔に位置し、有名なアート・バーゼルの 見本市が開催され、音楽コンサートや コンテンポラリー・ビジュアル・アートが頻繁に催される。ゴシック様式の大聖堂であるバーゼル・ミンスター(Basel Minster)は、クラシック・コンサートや ゴシック音楽の演奏のためのユニークな会場であり、その音響効果はその体験をより豊かなものにしている。ジャズに対するバーゼルの愛情は、国内外のジャズ・アーティストが聴衆を魅了するBird's Eye Jazz Clubのような会場で表現されている。
エレクトロニック・バンド、イエロ(元々はチューリッヒで結成)のメンバーとして知られるディーター・マイヤーは、実はチューリッヒ生まれだが、後にバーゼルに移り住んだ。イエロの革新的なエレクトロニック・ミュージックは世界的に認められ、世界中のアーティストに影響を与え続けている。バーゼルはまた、有名なバーゼル交響楽団の本拠地でもあり、国内外で演奏活動を行っている。
現代音楽の分野では、詩的な歌詞で知られるインディー・ポップ・バンド、ファニー・デ・プール(Phanee de Pool)などを輩出している。バーゼルはまた、国際的なミリタリー音楽イベントであるバーゼル・タトゥーや、世界中の多様な音楽の伝統を称えるバーゼル・ワールド・ミュージック・フェスティバルなど、年間を通じていくつかの音楽フェスティバルやイベントも開催している。
世界最古のパブリック・アート・コレクションのひとつであるバーゼル美術館には、中世から現代までの豊富な作品が収蔵されている。バーゼルの郊外にあるベイラー財団は、絵画のような風景の中で近現代の美術品を展示している。中世の建物や狭い路地が残るバーゼル旧市街は文化遺産の宝庫で、市庁舎や ティンゲリーの泉などのランドマークがある。また、スイス最古の市立劇場であるバーゼル劇場をはじめ、バーゼルの演劇への愛情がうかがえる。
バーゼルの歴史はローマ時代に遡り、何世紀にもわたってその遺産を守り続けている。中世の面影を色濃く残すミュンスター広場(大聖堂前広場)のマーケット。建築の傑作であるバーゼル・ミンスター(大聖堂)は、この街の宗教的・文化的遺産のシンボルとなっている。バーゼルの歴史の中心であるライン川は、ミトルレ・ブリュッケのような歴史的な橋が街をつなぎ、活動の中心であり続けている。バーゼルの薬学的遺産は、有名なスイス人芸術家ジャン・ティンゲリーの作品に捧げられたティンゲリー美術館で賞賛されている。